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2010年12月30日木曜日

911

7年前の今日は、ロンドン駐在からドイツに出張中でした。

フランクフルトの駅で多くの人が大型テレビを見ながら驚きの声をあげている。
僕はドイツ語が解らないので、何を言っているのかわからなかったが、緊張感の高さが伝わってくる。
それにしても”すごい迫力のある映画の宣伝だ”と本気で思っていた。(言葉が分からないことは本当に怖い)
通りがかりの某社のチーフエンジニアから、事実を聞いたが、まだ実感がない。

隣の街まで車を1時間走らせて、ホテルでBBCを見てようやく状況がつかめた。(英語なら少しは何とか、、)
画面を見てはただ呆然とするばかり。
日本の本社と連絡をとると”すぐに帰宅”との指示。
今は夜中なので無茶言わんといて下さい、「予定とおりに明日から帰路につきます」といったものの
冷静になって考えると、次は欧州の金融の中心フランクフルトもヤバいんちゃう ???




翌日のフランクフルトではビルの電気が消えて。昨日の華やかさとは空気が一変していた。
行き先はグローバル化の象徴でもあるフランクフルトのモーターショー会場。
アメリカのメーカーは首脳陣撤退しているが、空港は閉鎖され帰ることも出来ない人が多く、世界中が戸惑っている。

その後アムステルダム経由でロンドンまで車で走ったが。アウトバーンはNATO軍が走り回り、街の中には半旗が掲げられて重い雰囲気だった。
ドーバー海峡のユーロトンネルでも、ミッドイーストの人は厳重な検問を受け、車のトランクの荷物まで降ろさせられている。仕方ないなという感じで対応している当事者達。ロンドンでもターバンを被った女性の姿が極端に減り、自由な街の雰囲気が変わっていた。

911のあとは、普通に生活を続けることも、テロに対して闘う姿勢を示すことだと思った。

日本にいれば、こんな思いと緊張感には気がつかなかったと思う。
平和なことはいいけれど、今の日本は平和ボケしていないだろうかと思う?


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